佐久間正昭の最近のブログ記事

「シニアのチカラ」連載第3回目は「函館市地域交流まちづくりセンター」スタッフの佐久間正昭さんからのメッセージです。それではどうぞ!

定年後の「生き甲斐」について

 函館市地域交流まちづくりセンター・佐久間正昭 (57歳)

■ 活動のきっかけ

 郷里を離れ36年余り。定年も近づき「さてこの先は?」と考え最初に脳裏をよぎったのは子供の頃の川遊びでした。北海道札幌市の出身で市内の中央を流れる豊平川の水にたっぷり浸かり育ちました。一生の仕事として船乗りを選択し、この36年間海や港での仕事に携わり、船上での仕事も約20年経験しました。その関係で、国内の町や港を見て周り、色々な人達とも交流することが出来ました。第二の就職活動もスムーズにきまり、休みの時など長年見慣れた海や港も懐かしく、時折、港に遊びに行くこともしばしばありました。

 そこで感じたのは「海が汚れているなー」というため息にも似たものでした。現役の頃はそんなことを考えたこともなかったのですが「灯台元暗し」のとおり、足下が見えていなかったのでしょう。久しぶりにのぞき込む海は確かに汚れていました。

■ 新たな挑戦・・・

 長年お世話になってきた海や港が悲しく見えたそんな時に、NPO活動で河川環境維持の活動をしている方に出会いお話を聞くことが出来ました。釣りの好きな方で余暇を利用して河川の清掃活動をしているとのことでした。そこで最近の河川は、災害防止工事や生活排水、産業廃棄物の不法投棄等で水質は悪化し、魚の生存環境が厳しく、多くの海や川が悲鳴を上げていることを知りました。お話を聞いているうちに仕事をしながらでも自分にもお手伝いが出来るかもしれないと思いました。「自分も定年後は何か社会貢献が出来れば」と考えていた矢先でもあり、慣れ親しんだ海や港を少しでもきれいにすることが出来ればと入会することにしました。しかし、入会するには、河川環境保護指導員試験を受けなければならないことを知り愕然としました。試験は青森県弘前市で行われ、講習を受け試験に臨み、なんとか合格して晴れて会員になることができました。

■ 活動について

 私が活動している組織は、NPO法人河川環境基金といいますが、全国に31支局、35支部、海外に6支局があり、それぞれの地域の状況に応じて活動しています。道南では、海を含めた河川、湖沼の清掃、魚道の整備、不法投棄の監視、エコバイオブロック(河川環境保護指導員が開発した水質浄化作用のあるブロック)の普及等を行っていますが、函館支部として、住吉港や大森浜等の清掃活動、函館市内の不法投棄の監視をさせて頂いています。また、エコバイオブロックの性能試験のため函館市地域交流まちづくりセンターに金魚を入れた水槽を設置して大腸菌等の水質状況を調査しています。

■ 生き甲斐とは

 「常に活動して進路を求めて止まざるは水なり」戦国時代に活躍した黒田如水の教訓の一つだそうです。何か一つでも地域に貢献できる熱中できるものがあることは、人生にとって「生き甲斐」のあるものであり、働く喜びとは違った感激にも似た充実感を覚えるのではないかと思っています。

 「生き甲斐」は人によって感じ方や考え方が違い個人差はありますが「生活の活力や張り合い」「生きている喜び」で、人と人、心と心のふれあいの中で感じるものだと思います。

■ 会社人間から社会人間に・・・

 在職にくらべ、飛躍的に自由時間がふえる退職後の人生を有意義にするものにするためにも、仕事が趣味であると言わずに今からでも仕事以外に趣味を持つことも必要です。何事にも積極的に・・・そのためにも在職中から地域に目を向け地域社会に参加してみるのも良いと思います。

 今、自分が出来ること、やれること、また、してもらいたいこと、教えてもらいたいことを考えれば、自ら答えが出てくるのではないでしょうか・・・

 現職の時代の時間よりも多い時間が退職後には待っています。有意義で豊かな人生を生き生きとした青年の顔で過ごしたいものです。