始めよう!「自分らしい生き方」さがし 3

■ 経験豊富な団塊世代のパワーを「まちのチカラ」へ

地域をベースとした生き方とはどのようなことでしょうか。これまで、それぞれの生活基盤が地域にありながら、実際のところは「地域が見えていなかった」、という声がよく聞かれます。

視ようとしなければ見えてこないのが地域でもあります。地域を見ると言うことは、そこで暮らす人々の生き方にふれるということでもあります。よく言われる「仕事人間」として生きてきた人たちにとって、地域とは何か得体の知れない、漠然としたものであり、取っかかりをつかみずらいものとしてあるようです。

地域にはさまざまな活動をしている人々がたくさんいます。そしてまたそれらの人びとや活動からはさまざまな情報も発信され、地域の市民活動を紹介する情報誌も身近な所にまで配布されています。自分や家族の生活が実は地域のさまざまな人びとのつながりのなかで支えられている、ということにも気づかされたりします。

視点を少しだけ変えれば、地域のなかで生き生きと活動している人々や地域を支えている人々の多様なつながりが見えてくるはずです。地域を「視る」、地域を「知る」ことによって生まれる出会いや交流のなかから、新たな発見や方向性を見出していくことになるかも知れません。それは、団塊世代が地域を活性化させる「新たな現役」へと踏み込んでいく第一歩になるはずです。

「人として生きる」「人らしく生きる」ということは、誰かとつながって生きる、ということでもあります。地域で暮らす人々の出会いや交流、そして支え合いによって生み出される人びとのつながりは、「まちのチカラ」の基礎を成すものであり地域を活性化させるエネルギーということができます。

経験豊富な団塊世代の皆さんは知識や技能だけではなく経験の蓄積という大きなパワーをもっています。団塊世代の地域への“登場”は、人と人のつながりをつくりだし地域を活性化させる大いなる可能性を秘めているのです。

時代は、団塊世代が、あらためて「自分らしい生き方」をさがし始める扉を開いたというべきではないでしょうか。